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2018年01月14日

母の思い出B「せん妄(譫妄、せんもう、英:delirium)」A

母の酸素濃度は徐々に低下して、80台前半になりました。
これは痰が気道に詰まって呼吸できなくなっているということですね。看護師さんたちも痰の吸引をやってくれていますが、あれは本人が相当に嫌がりますし、それほど劇的な改善は見込まれていないようです。
やはり自力で痰を排出できるくらいでないと回復は見込めないでしょうね…。

差額ベッド代はかかるものの、幸いに個室でしたから、私は息子と交替で1日中、病室におりました。もはや私と孫のどちらかで最期を看取ろうという考えでいたのです。

そんなある夜中、母が掛け布団の胸のあたりを両手の指先で「掻く」ような仕草をしたのです。病室に「カサカサカサッ」という音が響きます。やがてその手の動きは激しくなって「バサッ、バサッ」と聞こえるようになりました。時折、ふとんを叩くようにもするのです。
私はどうしたものかと思い、「どうした? ん? どうした?」と尋ねましたが母は返事をせず、ちょうど胸のあたりを「掻く」「叩く」のです。
呼吸が苦しいのかも知れません。
私はナースコールをしようとしましたが、その時、母の手の動きを注視してみたのです。
すると、「何かを探している」ような手の動きに見えました。
何を探しているのか………

やがて閃きました。「鍵」です。
母は私の父が死んでから、自力で念願の持ち家を購入しました。中古のマンションの一室でしたが、当時かなり人気のあるマンションで3LDKという広いものでした。
そして入院のたびに「家に帰りたい」と繰り返し言っていたのです。

そこで私は自分の家のカギを母の手に持たせました。
「ほらほら、鍵、鍵! ここにあるよ!」と言って…。
すると…ウソのようにスヤスヤ眠り始めたのです。やはり母は「自分のマンションの鍵」を探していたようです。

演技は「行動」で表現されます。それも「言語行動(セリフ)」よりも「身体行動(動き)」にその人間の本音が現れます。
また母に演技を教えてもらいました。

しかし、母の酸素濃度は低いままですし、起きているときも「せん妄」は収まりませんでした。
posted by 塾長 at 11:28| Comment(0) | どうでもいい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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