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2018年01月12日

母の思い出B「せん妄(譫妄、せんもう、英:delirium)」@

母が死ぬ5年ほど前、やはり入院をしました。
直接の原因は「腰椎の圧迫骨折」です。ちゃんと骨粗鬆症の薬を飲んでいなかったこともありますが、超後期高齢者になるとさもありなんですね。

さて、入院してすぐ誤嚥性肺炎も併発しました。これはまずいですなぁ〜〜〜。

病室を訪ねると、苦しそうな息をしながら、病室の入り口を指差してこう言うではありませんか?

「ほら、見て。ま〜た、こっちを覗いてる。あいつ、この部屋の前を通る時、じぃ〜っと、こっちを見るんや。いやらしいで〜」

私が病室の入り口を見ても誰もいません…。
たまたま部屋にいた兄弟たちも鼻で笑っています。いわゆる「苦笑い」ですね。
私が母親に「へ?」と言うと、兄の一人が「しょっちゅうこんなこと言うとるんや。これ、完全にボケとるな」と言うのです。
う〜ん、確かにいわゆる認知症のようにも見えます。しかし、本当にそうなのかという疑問は晴れません。母は若いころからこの日に至るまで、編み物、料理、そしてそろばんや計算機などの指先を使う細かな仕事をし続けて来た人間です。あれだけ脳に刺激を与え続けて来た人間は、そう簡単に認知症にはならないのではないかという思いがあったからです。
そこで早速調べてみましたら、殺風景な病室でずっと横たわっている患者が見る「妄想」、すなわち「せん妄」と呼ばれている症状だと思いました。
そこで主治医にそれを確かめると、やはり「せん妄」だとの見立てでした。そして「退院して日常に戻れば徐々に症状もなくなる」と。

ただ、誤嚥性肺炎と腰椎の圧迫骨折で、そう簡単に退院はできそうにありません。このまま「せん妄」から認知症に進む可能性は高いでしょう。私は「せん妄」に陥っている母を笑う気にはなれませんでした。
口を半開きにしている母のベッドの横で物思いにふけっていると、はたと思い当たりました。

「せん妄」…「妄想」…「非現実」…「空想」…「想像」………
これは「演技と同じだ」という考えに至ったのです。(まるで「演技の鬼」www)
演技者は「せん妄の症状を意識的に作り出している」と言えるのではないでしょうか?
考えてみれば、ままごとの「土団子」も現実には食べられないのに、子供たちはその「虚構」を楽しみます。
演技の真髄はそこにあるのかも知れません。
曰く夢中です。

私はベッドの上で苦しんでいる母から演技の教えを受けました。
しかし、ベッド横のバイタルモニターの酸素濃度はとうとう90を切って、下がり始めたのです…

posted by 塾長 at 02:43| Comment(0) | どうでもいい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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