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2017年03月13日

様式的発声のコツ@ ‐アクセントと音長‐

演技表現の幅についてまず説明しないといけません。
これはバカな私が考えていることなのですが、私たちは日常生活において「日常的な表現と様式的な表現の間にいる」ということなのです。
言葉づかいを例にとると「気を付けて行け」という言語表現は、相手によっては、
「お気を付けて行ってらっしゃい(ませ)」になったり、
「気をつけてな〜」に変化します。
一般的に前者は丁寧語および尊敬表現が用いられており、「様式的」と言えます。後者は平等あるいは相手を貶めた、あるいは慣れ親しさの表現であり、「日常的」でしょう。もちろんどちらが正しいとかということとは本質が違います。
自分の子供に「気を付けて行ってらっしゃいませ」と言ってはいけないということではないのですが、もしそういう言語表現を使う親がいたらかなり特殊でしょう。
逆に上司が出張するのを見送る時に「気をつけてな〜」ではその後の仕事に悪影響が出そうです(笑)

つまり、私たちは相手によって日常的な表現と様式的な表現を使い分けているということを言いたいのです。
そして、それは社会生活あるいは私的生活を送る上で必須のことだということです。
ここまではよろしいか?

さて、ここからが標題の件です。

歌舞伎や狂言などの科白表現が「様式的である」ということはご周知でしょう?
もちろん歌舞伎などでは演目や役柄によって「日常的に科白を言う」ということもありますが、多くの人がご存じの「歌舞伎の科白廻し」というのは様式的であり、非日常的ですね。

例えば、遅刻して、学校の正門に駆け込んできた生徒が、
「遅れた、遅〜れ〜た、…ぃやっ、遅〜〜〜れぇ〜〜〜たぁ〜〜〜〜!」(足を踏みならしてパンッパンッ!)
と表現したら、保健室に連れて行かれるかも知れません。

さて、上記のセリフの最初の「遅れた」は比較的「日常的なアクセントと発音」で表現されることでしょう。
しかし、次の「遅〜れ〜た」はいささかアクセントの高低差が最初よりも大きく、さらに音節ごとに長さが伸びていることでしょう。さらに最後の「遅〜〜〜れぇ〜〜〜たぁ〜〜〜〜!」に至ってはもっとアクセントの高低差が非日常的なくらいの高低差になり、かつ身体行動(首を上下に動かしたり)までも伴うでしょう。
なにしろ最後は(足を踏みならしてパンッパンッ!)と見得まで切っています(笑)

このように「様式的な表現」というのは、こと科白に関しては「音の高低差を明確につける」ことと、「音節の長さ(語尾の長さ?)」を変えることで生まれてきます。この物理的変化が「様式」を生み出します。

ただ、ひとこと注意申し上げておきたいのは、そのような「物理的変化」を起こしたら「様式的にはなる」ということで、その表現のベースに「こころ」がないと、単なる形、うわべだけの演技になりますよ(笑)
そうなると感心はされても感動は生み出せません(笑)

次回は「様式的発声」の中の「発音」についてお話しします。
posted by 塾長 at 02:23| Comment(0) | 演技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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