2018年8月からしばらく閉講します。 また年度変わりに受講生を募集してみます。

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2016年10月15日

ボイス講座 第13回 「魔術」(こっそり300記事)

芥川龍之介「魔術」による朗読レッスンを打ち上げました。
私のスケジュール管理のまずさで受講生の皆さんにはご迷惑をおかけしました。
どうぞお許しください。
本来は「第10回」で打ち上げないといけなかったのですが

さて、この最終回では受講生の皆さんが「聴いてわかりやすくなるよう」いろいろ工夫してくださいました。
そもそも私は演劇であれ、朗読であれ、「見てわかる」「聴いてわかる」をいつも念頭におきますので、そのための改稿は必要なことだと考えております。
具体的な例を挙げます。

●「魔術」では「給仕」という言葉が出てくるのですが、「キュージ」は、現代では耳慣れない言葉でしょう。だからいっそのこと英語にして「ウェイター」としました。
●「かるた」という語も出て来るのですが、これだと「百人一首」をイメージしてしまいます。おそらくトランプ(大統領選のアレではない)のことだと思いますので、そう読み替えました。
●むずかしいのは主人公がそのカードゲームをするところで、相手が「九(く)」を引いて、主人公が「王様(キング)」を引くというクライマックスです。
原文は以下の通りです。

「よろしい。まず君から引き給え。」
「九(く)。」
「王様(キング)。」
 私は勝ち誇った声を挙げながら、まっ蒼になった相手の眼の前へ、引き当てた札《ふだ》を出して見せました。

文章で読むとわかりますが、「ク」では聴いてわかりにくいですね。
そこである受講生は以下のように改稿なさいました。

「よろしい。まず君から引き給え。」
「スペードのナイン」
 そこで私は勝ち誇った声で、まっ蒼になった相手の眼の前へ、引いたカードを出して見せました。
「私はキングだ」


このほうが「聴いて場面を想像しやすい」と思います。

文筆家は(台本作家も含めて)「読んでわかる文章」は書いているはずですが、「聴いてわかる」ようには普通書かないものです。小説、台本(脚本)、詩歌などそれぞれに「文体」が違います。
「読んでわかる」
「見てわかる」
「聴いてわかる」

いずれを目指すのか「演出」を考えないといけないと思います。
朗読では詩や小説を原文のままに読むということを重要視するのもひとつのポリシーだと思いますが、聴いて分からなければ聴衆は疲れてしまいます。

さて、次回からはボイスドラマのレッスンをします。
マイクワークと演技表現の工夫をしていただけると嬉しいです!

最後になりましたが、この記事でシーサーブログを始めてから300記事到達です
つまらない内容ばかり書いてまいりましたが、お付き合いくださった皆様に心から感謝いたします。
まあ、どんなにつまらない内容でも、人によっては参考になるかも知れないと自分に言い聞かせて、遺言のつもりでこれからも懲りずに書いてまいります。
なにとぞ宜しくご支援ください




posted by 塾長 at 15:47| Comment(0) | レッスン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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