2018年8月からしばらく閉講します。 また年度変わりに受講生を募集してみます。

小学校低学年から大人まで、年齢も性別も分野も幅広く習うなら「まふじ演技スタジオ」へ!

まふじ演技スタジオ連絡先.jpg ←まふじ演技スタジオへのお問い合わせ

2015年10月08日

起承転結あるいは序破急 ‐その4‐

さて、3回にわたってご説明してきた「起承転結」と「序破急」ですが、今回はその最終回。いちおうまとめといたします。

まず物語(台本)は小さな起承転結(序破急)が連続されており、それが集まって大きな起承転結(序破急)という構成になっているということです。

【序】(友人から)お茶でも飲みに行こうか?…と誘われる
【破】(あまりその友人と一緒にいたくないので)もう時間ないんだよね…と断る
【急】(取りつくろって)ごめんね…と謝る

まあ、小さな「序破急」ですね。非常に日常的な会話です(笑)
しかし、このことで私たちの日常にもささやかながら「ドラマ」があると言えるでしょう。

さて、起承転結もしくは序破急を読みとる時は動作の主体、すなわち「誰が」という主語を明確にしないといけません。当然のことながらそれぞれの動作主体(主語)は共通です。「浦島太郎」が主語ならば、「〜した」のは必ず浦島太郎でないといけません。
これも当然ですが、他の登場人物にも起承転結(序破急)があるので、それを読みとることもできます。
「亀」を主語にしてみましょう。

【序】子供たちにいじめられていたところを(浦島太郎に)助けられる
【破】浦島太郎に感謝する
【急】浦島太郎を竜宮城に誘う

適当に「亀の序破急」を考えてみました。もちろん違う序破急を設定することもできます。
以上のことにより、2つのことがわかります。それは、

●どんな序破急を設定するかによってその人物の破(転)における劇的行動は変化する。
●そのカットあるいはシーンで最も劇的な行動を執った者がそのカット(シーン)の主役になる。

「主役」はころころ変わる、あるいは「変えられる」ということですね。ただ、最終的には作品を通して最も劇的な行動を執った者がその作品の主役である」と言えます。
余談ですが、昔、劇団にいたころ自分のセリフの数を数えている俳優がいました(笑)
もちろん私じゃありませんよ(笑)
それでセリフの数で自分が一番多ければ満足していたようです。つまり「露出度の高さ」で満足していたと言えるでしょう。しかし、主役は露出度の高さやセリフの数で決まるのではありません。「奇跡の人」のヘレン・ケラー役なんかセリフは”Water!"だけです(笑)
主役は一般的には「最も劇的な行動を執った者」であり、観客の目には観客個々に「主役が存在する」とも言えます。つまり「見る目が違う」わけですね?
演劇では「役の大小」はありますが、「役の軽重」があってはいけません。俳優は役を「重さ、軽さ」で判断してはいけないのです。誰もが「自分は重要な役を演じている」という意識で演技しないといけません。

さて、それぞれの登場人物にその時々の起承転結(序破急)があるということを述べてきましたが、実際の演技の場での活用についてお話ししておきます。
先述しましたように俳優は自分の役の行動の中で、それぞれに「破」の行動を持っているはずです。ところがAさんという俳優は、自分の「破」の行動を台本から読みとると同時に、相手役であるBさんの行動の「破」も読みとっているはずなのです。
そこで実際に演技のやりとりをしてみると、AさんはBさんの表現から自分の理解とは異なる(Bさんの)「破」を感じ取ることがあります。これを「誤解」と言います(笑)
ひょっとすると驚いた俳優Aさんは戸惑ってセリフが出て来ないかも知れません。それでいいのです(笑)
すでに「(本当に)驚く」という行動こそが本来の演技であり、劇的だからです(笑)
でも、そのまま捨て置くわけにはいかないので、この時はAさんとBさんで、互いの役の重要な行動は何かということを話し合ったほうがいいでしょう。時には演出も交えて話し合うといいと思います。その上で、互いの役の価値観や感じ方、あるいは解釈の仕方(考え方)を確認して、納得することが重要です。

「誤解」を解くには「話し合いが必要」ということですね(笑)


さて、4回にわたって役に立たない説明を述べてまいりました。最後までお読みくださりありがとうございます。このシリーズ記事があなたの演技や演出の参考になれば幸いです。



(おしまい)



posted by 塾長 at 09:31| Comment(0) | 演技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

✨心温まるクリスマス・メルヘンです🎄 forkN用タイトルのコピー.jpg
ご購入はこちら(Amazon.co.jp)!!