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2014年08月28日

ナレーターの現場での段取り ‐後半‐

録音スタジオというところはそうそう誰でも入れるところではありませんので、意外な部分で初心者は困ります。
例えば、「ドアノブ」です。防音が重要ですので、重い鉄の扉を使っています。

スタジオのドアノブ.jpg


この開閉操作ができるかどうかだけでそのナレーターの経験値がわかってしまうくらいです(笑)
写真は閉まった状態ですが、開けるときはこのレバーを水平にします。「ガッチャコン!」と大きな音がしますよ。

ブースにももちろんこんなドアがありますが、エンジニアさんが先導してくれた場合は自分で開閉しなくて済むときがあります。しかし、収録が終わってブースから出るときには自分で開閉しないといけないかも知れませんので覚えておきましょう。
さて、ちゃんとブースに入れたということにいたします。


‐ブース編‐

録音ブース.jpg


❶ブースに入ったら、原稿、アクセント辞典、筆記用具を机の上に並べます。
※たいてい大丈夫ですが、水の持ち込みについては事前にエンジニアさんに尋ねて許可を得てくださいね。

❷椅子に座り、マイクに向かいます。このときに注意しなければならないのは本番と同じ体勢でひとまず原稿を読むということです。その体勢に合わせてエンジニアさんがマイク位置を調整してくれますので、このときと本番とで体勢が変わるとまたマイクの位置を調整しなければならなくなります。要注意です
エンジニアさんがマイク位置の調整が終わるまで原稿を読み続けましょう!

❸上の見取り図では右側にカフボックスがありますが、私は利き手が右なので、できればカフボックスを自分の左がわ、すなわち左手で操作できる位置に動かします。なぜかわかりますよね? そうです。TBボタンを押したまま、右手で筆記具を使い、原稿の内容変更に備えるためです。
さて、マイク位置の調整が終わっていよいよ一人っきりで仕事にかかります。ヘッドフォンを装着しましょう。

カフボックス.jpg


❹ヘッドフォンからミキサーさんの声が聴こえてきます。「聴こえますか〜?」と。
すかさずあなたはBのTB(トークバック)ボタンを押しながら「はい、聴こえます」と返事します。すると「(録音の)レベルを取りますのでお声ください〜」と言われます。あなたは「はい」と返事してから

❺TBボタンから手を離し、Aのカフレバーを一番上まで上げて、原稿を「本番通り」のつもりで読みます。決して「ア〜〜〜、ア〜〜〜〜」と言わないように! 必ず原稿を読みます。
ただ、ひょっとするとここでまたマイク調整作業が入るかも知れませんが、動揺しないようにしましょう。よくあることですので…

【参考リンク】
俳優(声優)・ナレーター初心者コツ講座「ナレーション」(マイクテスト)


❻ミキサーさんから「はい、OKです」と言われるまで原稿を読み続けます。OKが出たらカフレバーを一番下まで下げます。

❼今度はディレクターからTBで声がかかるでしょう。たとえば「ひとまず1枚目だけテストでお願いします」とかです。もちろんあなたはこれにもTBを押してちゃんとコミュニケーションをとってくださいね。

❽テストです。まずAのカフレバーを上げましょう。テレビモニターに映像が流れ、BGMがヘッドフォンから聴こえてきます。@のキューランプが点灯したら読み始めますが、慌てる必要はありません。このテストでディレクターは「このナレーターはどれくらいのズレで読むか」を把握するのです。あまりにズレが大きいとまずいのですが、反応の早さより、コンスタントなズレのほうが大事です。

❾テストで問題がなければ❽と同様にして本番です。途中で間違ったりしたときは、もちろん録り直しをしますが、これにも動揺することはありません。私なんか自慢じゃないけどしょっちゅう失敗しています(笑)
失敗したらいったんカフを下げましょう。そのあとはまたTBでやりとりします。要するに「コミュニケーションを取ることが大事」という話ですね
ところで、最近では「ひとまずページごとに録音する」というスタイルが一般的ですが、それでもやはりページがまたがることがあります。ページ替えをするときはカフを下げて、替え終わったらカフを上げておきます。あまりに時間的余裕がない場合は先に2ページ分の原稿を開いておきましょう。
また、次のコメントまで時間的に余裕がある場合はカフを下げておくといいでしょう。その間にクシャミをしたり、咳(カフ)払いもできます。お水も飲めます。○ナラはしないでおきましょう。

参考までに、録音の様子を収録した生々しい貴重な音声をお聴きください。
トークバックでナレーターとスタッフがやりとりしているのがわかります。




ひとまず最後まで録音できたらエンジニアか演出が「お疲れさまでした。オールOKです」とおっしゃいます。その場合はやはりTBで「ありがとうございました」とご返事して、忘れ物がないよう気を付けてブースから出てスタジオに戻ります。ただし、「ひとまず出て来てください〜」とおっしゃった場合は注意が必要です。なぜならリテイク(録り直し)の可能性があるからです。私はこの場合、原稿と筆記用具だけ持ってスタジオに戻ります。
スタジオに戻ったらスタッフの会話を注意して聞いておきましょう。そこにリテイクについてのヒントがありますので、心の準備がしやすいと思います。

ひとつだけ大きな注意が抜けていました。
「ナレーション」のときは、原則として身体をあまり前後左右に動かさないようにしましょう。
え?
「2枚の原稿を広げているときはどうするんだ?」
原稿は「顔」で追わずに「目」で追います。
微動だにしないというのではありませんが、あまりに動きが大きいと音量のバランスが悪くなります。
ただ、テクニックとして「前後」の動きは用いることがあります。それについてはまた別の機会に説明いたします。

長々と説明してすみませんでした
初めてのナレーション、がんばってください

【参考リンク】
俳優(声優)・ナレーター初心者コツ講座「タイムキャラクター」1

俳優(声優)・ナレーター初心者コツ講座「タイムキャラクター」2



posted by 塾長 at 00:02| Comment(0) | 演技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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