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2014年08月26日

初めてのVP(長尺)ナレーション

ラジオドラマや短いラジオCMなどには出演していた私ですが、いわゆる「ナレーション」をやったのは劇団に入って3年後くらいだったと思います。

ある大きな病院の設備や環境などを紹介する映像のナレーションで、今はもうおぼろげな記憶しかありませんが、15〜20分くらいのものだったと思います。
劇団に入って3年程度ならまだ新人ですし、ましてやこんなに長いナレーションは初めてですから、本当に「新人ナレーター」です。
演技には多少の自信がありましたが、「ナレーション」となると経験もありませんので、おっかなびっくりでスタジオに行きました。
恥ずかしながらそのスタジオがどこだったかも覚えていません。
唯一覚えているコメントは、「9つの手術室のある中央手術室」というものです(笑)
      ここのつのしゅじゅつシつのあるちゅうおうしゅじゅつシつ

う〜ん、シが無声化ですかね…
これまた恥ずかしながらその頃の私は「母音の無声化」などもできませんでした(笑) さらに言えば「手術」なんて今でも言いにくい(笑)

余談ですが、今でもナレーションの仕事に行く道中で、この「9つの…」を歩きながら唱えることがあります。

劇団にもスタジオはあったのですが、全く知らないスタジオに、たった一人で行くのは初めてです。
ディレクターと録音エンジニアに挨拶をして、まずは打ち合わせです。
ディレクターさんが「読みの分からないところはありましたか?」と尋ねてくださいます。
予習はしてきていたので、それは大丈夫でした。すると今度は「じゃ、キューを言いますね」とおっしゃいますが、まず、この「キュー」がわからない(笑)
臆病な私はなんとなくわかったフリをしようとしましたが、ディレクターが「まず冒頭はキューね。次は○○(次の文章)でキュー」とおっしゃっているのを聞いて、『あ、読み始めのサインを出すということだな』と理解できました。あわてて原稿に印をつけたのは言うまでもありません。

さて、いよいよ「ブース」に入ります。下記は最大公約数的な見取り図です。

録音ブース.jpg


※簡単に説明しますと、カフレバー(録音時用)はスタジオのメインモニターにつながっていて、これはかなり大きな音の設定になっています。そして、演出やエンジニアと話すときにはそのカフを下げて、TB(トークバック)ボタンを押して会話します。これはサブモニターにつながっているので、それほど大きな音ではありません。

さて、録音エンジニアさんが一緒に入ってくれましたが、これがまた難問で、

「これがキューランプ。カフはこれ。このボタンがトークバック(TB)で、向こうと話すときはこれを押してくださいね」
「あ… はい…」

たぶんどのナレーターにも同じような説明をなさるのでしょうけれど、私みたいな「新人」にそんな説明では全く何のことやらさっぱりです(笑)

このブログを読んでくださっているかたの中にもわからない人がいらっしゃると思いますので、次の写真(カフボックス)を参考のために掲載しておきます。

カフボックス.jpg


ちなみに私のいた劇団にはこんな機械はありませんでしたので、使い方は知りませんでした。

さっきのエンジニアさんの言葉にしたがって説明すると、
「これ(@)がキューランプ。カフはこれ(A)。このボタン(B)がトークバック(TB)で、向こうと話すときはこれを押してくださいね」
@が明るく点灯したら読みはじめますが、その前にAのレバーを一番上まで上げておかないといけません。
そして「向こう」すなわちミキサー卓のある副調整室の演出やエンジニアと音声で話すにはAのレバーを下げて、Bのボタンを押しながらしゃべれとおっしゃっているのです(笑)

どうです?
むずかしいでしょう???

このカフボックス(キューボックス)を使いこなすには相当な経験が必要です。
専門学校でナレーションを教えていらっしゃる先生には、このような機械を使う機会(ダジャレ?)を学生にたくさん体験させてやってほしいものです。表現やアクセントも大事ですが、この機械の使い方は慣れさせておくほうが絶対にいいですよ!
これまた余談ですが、私のいるDNA計画の新人の多くは専門学校の卒業生でしたが、ほとんどこのキューボックスが使えませんでした。
原則的にDNA計画では、新人がスタジオに行く場合は私がマネージャーとして付き添い、現場の許可を得てブースにも入ります。なぜなら新人さんたちは「専門学校の卒業生」で、キューボックスが使えないだろうと思うからです。そして案の定、私がキューボックスの操作をしています(笑)
あ、もちろん同時に使い方の説明もしています。専門学校の授業の「フォロー」ですね、あはは!

さて、さきほどの「9つの…」のコメントを言うのにかなりの時間を要しましたが、なんとか収録を終えることができました。でも、今の私があの時の私を見たらイライラしたことでしょう。
この「初めてのVPナレーション」も「へこんだ仕事」のひとつでしたが、このときのディレクターさんはこのときの私の不出来にもかかわらず、後年またVPナレーションで呼んでくださいました。
その時は「岩鶴さん、ナレーションうまくなったねぇ!」とおっしゃってくださいました(笑)
うれしいやら、恥ずかしいやら……

たぶん…この「初めて」のときは、カフも上げっぱなしにして「録音」はもちろんのこと、「トークバック(副調整室との会話)」もやっていたのではないでしょうか…。今はもう思い出せませんが、「知らない」ということは恥ずかしいことでもあります。

…あ……そうそう!
次回の記事ではこういうナレーションの現場での動き(段取り)をご説明しましょう!


posted by 塾長 at 02:45| Comment(2) | 演技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大丈夫です。
知らない事は恥ずかしい事ではありません。
最初はみんなそうです。

知らないのに、知っている振りをするのが恥かしい事です。

ただし、2回目になっても覚えてないのは、
恥ずかしい事です。

これが結構あるんですけどね、僕自身も(笑)
Posted by 山縣 at 2014年08月26日 08:22
山縣様

いつもご高覧くださりありがとうございます。

そうなんですよね…「知らない」ことより「知ろうとしない」ことが問題ですね(笑)

いや、ただね…現場では「お前、こんなことも知らんのか! それでもプロか!」と罵倒されることしばしばでした(笑)

今は養成所、専門学校や大学などの教育機関があるからいいですね!

あ!
そうそう!

先日の土曜日、拝見しましたよ〜〜!
結構、感動的な映像でした!
Posted by 塾長 at 2014年08月26日 12:05
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