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2014年04月08日

大阪・新歌舞伎座(なんば)の苦い思い出 その四

大部屋の、ある大人の俳優に毎日殴られていた私は、「うまくなりたい。演技がうまくなれば誰も何も言えないはずだ。殴られることもないはずだ」と単純に思い、ある日から、自分の出番以外は、舞台袖で俳優の演技を見て少しでも勉強することにしました。

衣裳に着替え、メイクをして、床山さん(かつら)に行って(←この順番は大事です。新人俳優さんは覚えておきましょう)、私は地下の大部屋から階段を上って舞台に向かいます。
途中、看板俳優さんたちの楽屋が廊下に並んでいますので、それぞれの入口で正座して「子役の岩鶴です。おはようございます。本日も宜しくお願いいたします」と挨拶して回ります。楽屋に俳優さんがいるのかどうかは関係ありません。時には「はい、おはよう」と挨拶してくださることもあります(笑)

さて、当時の新歌舞伎座の舞台は非常にユニークな造りになっていました。
こんなのです。
新歌舞伎座の舞台のコピー0.jpg
スライド式と言って、お客さんが「秋の場面」を見ている間に、下手で「冬の場面」のセットを仕込みます。
そして「秋の場面」が終わったら、上手にスライドさせて「冬の場面」に変えるのです。これによりスピーディな場面転換ができます。今から思えばすごい仕組みですね!
だから、おおざっぱに言って新歌舞伎座の間口(横幅)の3分の1しかお客さんは見えていないことになります。
閉館した新歌舞伎座.jpg
屋根がちょうど九つありますから、真ん中の3個分だけが客席から見えている「舞台」ということですね。結構、狭い舞台です。
ただ、いくら「スピーディな舞台転換」と言っても、「秋の場面」から見えない下手の袖中では「冬の場面」を仕込む道具方のナグリ(金槌のこと)が、トンテンカン、カンカンと響いていましたので、お客さんには耳障りだったかも知れません(笑)

さて、舞台の床には「地絣(じがすり」という舞台前面を覆う大きな布を貼り付けます。
通常は照明がきれいに映えるグレーの布を張るのですが、雪(冬)のシーンでは真っ白な地絣をはることもあります。これにより場面がよりリアルになるわけです。この時、下手の冬の場面では、この真っ白な「雪の地絣」が張られていました。
余計なことですが、こんど何かの舞台をご覧になったらその床面にもご注意ください。
(バレエを始めとしたダンスでは、リノリュームというゴム製の「地絣」を張ります。ダンスをなさっているかたはご存知ですよね?)

私はそんなスライド式舞台の下手袖で、毎日、先輩俳優の演技を凝視しました。

このスライド式舞台はレールの上を上手、下手に動きます。当然、常設の舞台との間には5ミリ〜10ミリ程度の隙間があります。
私はそれがどれほど危険かもわからない阿呆でした。
いや、単に「子供」だったのです。
新歌舞伎座の舞台には隙間がある!.jpg


posted by 塾長 at 00:31| Comment(0) | エッセー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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