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2020年03月15日

追悼:別役実

とうとうこの日がやってまいりました。
別役実氏を追悼いたします。

いつぞやのブログにも書いたかも知れませんが、私は「別役実作品」が苦手でした。
かつて、大阪の劇団はこぞって「別役作品」を上演していた時期がありました。
当時所属していた劇団や俳優の間でも「別役〜、ベツヤク〜、べ〜つ〜や〜く〜〜〜!!」とうるさかったものです。
同氏の名前こそは知っておりましたが、恥ずかしながら実際に上演作品を見たことがなく、その作品を読んだこともない私でした。


ところが自分と養成所で同期だった俳優が「別役作品」に出演するというので、義理もあって、初めて観劇に行きました。
すると「妙に間の多い、もっちゃり〜ねっとり〜とした舞台」でした。
「有名な劇作家の作品は見ておかねばならない」と思って出参した次第ですが、いやはやなんともはや………
あまりに「妙な間」が多すぎて、体調を崩しました(笑)

「これが新劇というものか?」とその場は自分を納得させないとしょうがなかったのですが、「こんなつまらん、妙な作品をやるのが新劇というものなら、子役として出演していた商業演劇のほうがまだマシかも知れない」と思ったのは事実です。

その後も同期の俳優から「別役作品」へのお誘いがありましたが、会場までの道中で体調が悪くなり、会場に行きつく前に帰宅したことも何度かあります。私にはどうも「別役作品」を理解する能力がないのかも知れないと思ったのは事実です(笑)

さて、その後、劇団を辞めることになって、他劇団から出演依頼がありました。
それも「別役作品」だったのです。
確か「とうめいなすいさいが」という作品でした。

「これはなんとしてでも別役作品に取り組まねばならない」と思って台本を読みました。
すると…

男A「こんばんは…」
男B「こんばんは…」

とあるではありませんか!

その時に理解したのです。
別役作品では、ほとんどのセリフの末尾に「…」があるのです。
あ〜〜〜これは〜〜〜〜〜!
劇団(特に「新劇」をやっているところ)はセリフを偏重します。そういう演劇では「…」を物理的な「無言の間」と捉えます。
だから別役作品では「妙な間」ばっかりになってしまうのです。

しかし、私は違う解釈を持っています。
セリフというのは取りも直さず「心の発露としての言語」です。しかし、人間には「わざわざ言葉として発しない思いや考え」があるはずなのです。それが「…」ではないでしょうか?
別役氏はそれを台本に書き表したかったのではないかと愚考します。
もし、この仮説が正しければ、「普通に会話せよ」というのが別役氏のメッセージではないでしょうか?
さらに「セリフを発言するときには、『言葉にならない思い』を持ちなさい」ということではないかと思います。

やはり演技と言うものは「人間とは何か」を探求する行為だと思います。

間違っていたらゴメン!!
なにせバカなので…   (おっと、やっぱり「…」が付きましたwww)

【私が演出した別役作品】(いずれも別役氏ご本人および著作権管理団体から上演許可取得済み)
●「卵の中の白雪姫」
●「歌うシンデレラ」
●「受付」
●「死体がひとつ」(「絶望居士のためのコント」より)



posted by 塾長 at 02:16| Comment(0) | エッセー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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