「厳しい師匠のナレーション指導」
「アナウンス」「ナレーション」「朗読」の違い、定義というのはむずかしいものがあります。
私が指導する場面では下記のように説明します。
アナウンス:音声のみで情報を伝える
ナレーション:音声と映像で情報を伝える
朗読:音声のみで「情景」を伝える
テレビ局の放送では「映像」も同時に流しているので、現実的にはアナウンサーの仕事も「ナレーション」的だと言えるかも知れません。
駅構内の「アナウンス」やフェリーなどの船内での情報周知はやはり「アナウンス」だと言えるでしょう。あれはしゃべっている本人も眠たくなります(笑)
いずれも明瞭な発音、正確なアクセント、聴きやすいピッチ(スピード)などが要求されると思います。
アクセントのルールも知らない人、勉強したことのない人が大学や専門学校で教えている事実に慄然としています。
また「発声」(発音、共鳴、呼吸など)も同様に研究などもしたことのない人が教えています。
私も無学なのですが、「勉強せずに経験則だけで教えている人」のなんと多いことでしょう。
私も一応「指導する」立場なので、今もそれなりに「勉強」はしているつもりです。
しかし、まだまだ足りない。
技術的な部分(発音、アクセント、共鳴)については見極められる日が来る(終わりが来る)のかも知れませんが、「表現」に関しては終わりはないのでしょう。
先達は異口同音におっしゃいます。
「死ぬまで、いや死んでからも勉強です」